2017年05月07日

医療従事者の仕事はいろいろあります

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病院や診療所、その他医療機関で働く医療従事者としえば、医師や看護師、薬剤師などをイメージされる方が多いでしょう。しかし実際はひとつの医療機関の中で働いている医療の専門家は他にもたくさんあります。昨今特に注目を集めているのが、理学療法士です。

骨折やその他体の不具合により、手足の自由が利かなくなった患者様には、リハビリテーションが必要不可欠であり、そのリハビリテーションを含めた身体的なサポートをする仕事になります。医療は、ただ手術をしたり薬を投与したり、またカウンセリングを行ったりするだけでは患者様の健康を維持・促進することはできません。

体を動かし、身体的な機能を回復させるためのリハビリテーションを行って、初めてもとの健康をとりもどすことができるという患者様が多いです。そのため、そのリハビリテーションのサポートを行う理学療法士や作業療法士の仕事は医療機関の中でも重要な位置にあるということです。

昨今は有名私立大学の文系や理系の学部をご卒業された方でも、あえてリハビリをサポートする医療従事者を目指して、専門学校に入学し直すというかたが増えています。体の機能を整え、健康な体に戻すサポートを行う職業は、社会的にも意義のあることになりますので、社会貢献に意識を持たれている方が多く希望されるご職業でもあります。

医師や看護師、薬剤師とは違って医学的な専門知識は必要ないというイメージもありますが、医療機関で働く医療従事者である以上、最低限の知識やスキルは必要になります。また医療の世界は日進月歩で進化していますので、その世界の最新医療事情、医学進歩の情報などに常に注目し、最新で最良の医療を患者様に提供できるような勤勉さも求められます。

またリハビリテーションの作業補助をする際には、単純に体の機能に関して患者様に理解してもらうだけではなく、安心して体を任せてもらえるような接客態度、コミュニケーション能力も必要不可欠になります。いくら知識豊富な方でも、相手の気持ちをほぐし、楽しく前向きにリハビリテーションに取り組んでもらえるような姿勢で仕事ができるようなタイプでなければ、このご職業を長く継続して行っていくことはできないでしょう。

白衣を着て患者様に接する以上、専門家としての意識も必要になります。患者様はプロフェッショナルの方として、こちらの話を聞きますし、体を預けます。そのことの責任を十分理解することが大切だと言えるでしょう。