2017年04月22日

医師が、白衣を着用して仕事をする場合

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医者になるためには、医学部等(心身全般を担当する医学部、歯を担当する歯学部、動物医療全般を担当する獣医学部)を卒業し且つ医師法に基づく国家資格を取得しなければ名称独占並びに業務独占を行えないとされています。

無免許医の場合、これは犯罪に手を染めてしまい、利用した側には重大な疾病等が残ってしまう恐れが出てきます。 医学教育は、6年制となっています(平成18年以降、薬学部に関しても医学部等と同様の教育期間となっています)。

6年間の医学教育では、基礎的な医学、法医学(死体を解剖し、死因や死亡推定時刻を判断する医学等)、解剖学、生理学、病理学、臨床医学(内科、耳鼻咽喉科、眼科、外科全般、脳外科、等)を学びます。また、英語学習は必須となっており、英語で討論や発表を行ったりします。6年間の医学教育では、実地研修も行う事になっています。

 医者の国家免許に関してですが、合格率はかなり高いです。6年間の教育課程に関しては、割と長いとされています。ただ、4年制大学を卒業後、2年間を大学院に進学して学んだと思った方が無難とされており、卒業して新卒者となった時点で25歳となります。

25歳からの社会人スタートは、別に遅いわけではなく、自然な感じとなっています。医者の国家免許を取得した場合、研修医からキャリアスタートとなります。研修医は最低でも2年間となっており、その間は大病院等(国公立の病院、国公立や私立の大学病院、割と規模が大きい医療法人)で研修を積んで行く事になります。

医者は、基本的には白衣を着用します。白衣は、患者の診察をする時、大学病院での制服、となっています。また、白色の着衣は、医療従事者を象徴しており、清廉潔白とされています。

 白色の制服は、医者にとっては仕事中に着る仕事着となっています。また、手術中に関しては、白色の制服は着用しないことになっています。また、手術室に関しては内装は青緑色あるいは青色が多用されています。

その理由ですが、赤い血の色の残像を残し難くするためであり、青緑色は赤と対照的な色相となっていますが、明度では同程度あるいは近似しています。 医者の仕事は、患者の身体から噴出する血の色を観なければならないとされており、手術そのものは基幹的な仕事となっています。血の色を見え難くするためには、青緑色は大いに役立っています。壁面色並びに手術着が白であれば、残像が残り易くなってしまうので医者の心理的な負担は甚大となってしまいます。 白衣は、手術以外の普段の業務着となります。また、手術中に関しては、有彩色で赤と同明度の青緑色、と区別がなされています。