2017年03月13日
理学療法士のなり方に関しては、理学療法士国家試験に合格して、国家資格を取得しなければなりません。この試験の受験資格を得るためには、これらの養成課程がある大学あるいは短大、専門学校で3年以上学び、所定の課程を修了する必要があります。これらの学校に進学するだけでなく、在学中にきちんと学び、学校の基準を満たす成績をしっかりと取っていくことが必要です。そして、これらになるための学校では必修の単位も多くあるため、それらを落としてしまうと、次の年にその単位を取得しなくてはならなくなります。必修の単位が卒業までに取れていなければ、当然、国家試験の受験資格をもらうことができなくなります。仮に受験資格が得られても、点数を取れないと判断されてしまった人は、学校の方針によって試験を受けさせてもらえないこともあります。
国家試験を受けられるようになるまでの道のりは簡単ではありません。しかも、これらとして働く人のなかには、同じくリハビリテーションに関わる国家資格である「作業療法士」の資格を取得している人もいます。すでにどちらかの資格を持っている場合、一方の資格を取得しようとする際に学校での単位の免除が受けられることも多く、資格を生かして勉強をすることが可能となります。つまり、両方の資格を持っていると、人の身体機能や心の動きに関する専門性をより深めることができるでしょう。もちろん、単位免除があるとしても学校に通う場合はそれなりの時間がかかってしまいますが、それだけの価値は十分にあるといえます。しかしながら、2つの資格を同時に取得することはできません。一方の学校を卒業し、国家資格を得て、働きながら夜間の学校などでもう一方の資格を習得する流れが一般的となるでしょう。
これらは体の運動機能の回復を援助する仕事であるため、物理的に患者を支えなければいけません。力作業になる場面も出てくることから、体力が求められます。女性の有資格者の多く活躍していますが、肉体労働であることの覚悟は必要です。しかし、決してスポーツ万能な体育会系である必要はありません。リハビリテーションは非常に長い時間がかかると同時に、効果がなかなか表われないこともあります。忍耐力や根気が必要な仕事です。リハビリテーションは、患者にとって精神的にもつらい状態が続きます。そうした状況で、患者を明るく励まし、前向きな気持にしてあげるのも大事なことです。つまり、人と接するのが好きで、献身的であり、ポジティブな性格であることが望ましいでしょう。