2018年01月25日

白衣を着用することによるデメリット

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白衣に関しては、厨房、あるいは研究開発現場でも仕事中に装着されますが、一般的に考えて、医療現場イコール白衣といった捉え方が定着しています。現実の上で、医療現場において長期にわたって親しまれ、今日でも医師、看護師の制服と捉えている医療施設は珍しくありません。

そして本家本元はナイチンゲールの衣になります。ナイチンゲールにつきましては、クリミア戦争において看護婦という立場で従軍した際に、白帽に対して白いエプロンを着用するナーススタイルを固定化しました。後になって、このナーススタイルは日本国内にも行き渡り、昭和に入り、日本各地の医療施設に対して拡大されていきました。

このような影響で現在の印象が行き渡っていったわけです。身に付けていると、医師、看護師と識別し易いだけでなく、医療のプロフェッショナルであることが露わになって安心感を演出することができます。そうしたメリットを有するわけですが、実際のところデメリットがないということはありません。

医療従事者でしたらご存じと考えられますが、白衣を目にしただけで血圧が引き上がるホワイトコート症候群と呼ばれる特有の症状があります。家の中で血圧を計ると正常なのに、医療施設で医師や看護師を見ると緊張を感じ一時の間血圧が引き上げられてしまう方がいます。重症ではない高血圧の方のうち、2から30パーセントはこうした高血圧症で、とりわけ日本人に非常に多い特有の症状と言われています。