2017年01月05日
白衣を着る仕事は古くから国内外問わずあらゆる国で人気があります。医療従事者、医師や看護師、薬剤師などのご職業ですが、言語聴覚士や放射線技師なども含まれます。とりわけ作業療法士の人気が高まっているのは、実際に需要が高まっていることがその背景にあります。日本は高齢化社会ですから、医療機関でリハビリを行う方、ご自宅や老人ホームなどの介護機関でリハビリや手足の鍛錬を行うことの必要性は日本中で高まっています。そのリハビリをサポート、アドバイスを提供するというご職業が作業療法士です。昨今では4年生の大学をご卒業された後、または一般の事務職や営業などのご職業を経験された後に医療関係の仕事に興味を持ち、医療従事者を育成する専門学校に再入学される方が増えてきました。リハビリをサポートするご職業の適正は幅が広く、肉体の仕様、構造に関する知識が豊富なことは勿論、患者様のメンタル面への気遣いやモチベーションを維持して訓練を続けることができるようになる為の心の補助も大変重要になります。
いくら知識豊富な方でも、トークスキルや接客態度がお粗末な方はふさわしいご職業とは言えません。コミュニケーションスキルが大変重要な仕事だということです。白衣を着るご職業全般に言えることですが、接する相手、患者様の心のケアがご職業のかなりの割合を占めるといっても過言ではないでしょう。逆に言えば、コミュニケーションに長けて、人と接することが好きな方には転職とも言えます。看護師の方なども患者様に対する懇親的なサポートを要するご職業ですが、リハビリをサポートするご職業である作業療法士も同じだということです。実際このご職業の人材は現在不足傾向にあります。日本国内の全体で高齢者の割合はどんどん増えています。本格的な高齢社会を迎える前に、このご職業を行える国家資格所有者を更に生み出す必要が社会全体にあるということです。
また、現在は筋電義手、義足も良質なものがどんどん生まれています。技手製造の技術が上がっていますので、利用者様も増えています。その義手や義足の正しい利用の仕方、また義手や義足を装着後に、その利用になれて日常生活をスムーズに送ることができるようになる為のサポートをするご職業の方の需要も増えています。人間が日常生活を送るために行う行動の全てを作業と呼んでいますが、人間がその日常の営みを続けている以上、そのサポートをするご職業は必要であるということです。