2017年12月01日

医師の仕事と日本の医療に関して

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かつてはあまり評判の芳しくなかった医師と患者の関係ですが、近年は大分改善が進んでいるようです。セカンドオピニオン制度を含めて、診察室の前には拝診という言葉が書かれています。患者ファーストの病院が増えていることは、大きな前進と言えるのではないでしょうか。

また、診察の際に白衣を着ないケースも増えているようです。小児科ではそれが当たり前になっていますが、圧迫感を与えないように配慮がなされているようです。医療機関のスタッフに高圧的な態度を取られてしまうと、患者の精神は不安定になってしまいます。

治療の成果が出ないのはもちろんですが、更なる体調悪化の一因になってしまいます。看護師や薬剤師を含めてですが、相手の立場に立って仕事に当たることが必要不可欠ではないでしょうか。変化が生じているのは、大学の教育も同様です。患者と接することを想定して、人格も優れたスタッフを育成しようと懸命です。カウンセリングや聞き取りを重視することで、症状や疾患を早めに見付けることが出来ます。レントゲンやCTに頼る前に、患者の声に耳を傾けることが大切ではないでしょうか。景気の動向に左右されないのが、医療系職種の強みだと言われています。全国的に医師は不足していますし、高齢者のリハビリを手伝う理学療法士や作業療法士も同様です。患者をサポートする体制が充実していないと、回復が遅れてしまい家族の負担も大きくなってしまいます。チーム医療をコンセプトに掲げる病院が増えていますが、密に連携をすることが患者の利益にも繋がるのではないでしょうか。日本の医療レベルは世界一だと言われていますが、患者の精神的なケアも世界一を目指して行くべきです。がん等の重大な疾患では、心身に深いダメージを負ってしまうのが当たり前です。何でも相談出来る関係の構築が大切ですし、それが出来る医療が理想的ではないでしょうか。心に寄り添うことが、更なる発展に結び付きます。